「移住しちゃおう」という気持ちから
大学卒業後に大熊町へ移住
大学院生時代に福島県浜通りをたびたび訪れていた石井美優さん。大学が大熊町の復興と関わっていたこともあり、「震災直後と10年後の町の変化」をテーマに卒論を執筆。研究で大熊町を訪れるうちに移住を意識するようになりました。
「軽いノリで『大熊町に移住しちゃおうかな?』と話していたら、町の人に『それなら本当に移住してほしい』と言われて、話が進んでいきました。」と振り返ります。家族の心配もありましたが、大学院卒業後の2023年7月に大熊町に移住しました。
移住当初は町民も少なく、出会う人と自然に顔見知りになることができ、移住者に対してもオープンで過ごしやすい雰囲気だったそうです。町の人々に対する印象を石井さんにたずねると、「同年代の人たちに刺激を受けることが多いですね。『この町に住む』ことに対して、それぞれが目的や考えを持っていて、漠然と生活している人が少ない印象です」と語ってくれました。